代表ご挨拶

日本ホテル株式会社 代表取締役社長 澤田 博司

 私たち日本ホテル株式会社は、東京駅開業翌年の1915年(大正4年)に誕生した「東京ステーションホテル」をルーツとしており、2005年4月首都圏にあるJR東日本グループホテルの経営機能集約を経て、現在ではJR東日本のフラッグシップホテル会社として、26ホテルの経営・運営を行っています。

 2008年秋のリーマンショック後の未曾有の景気後退局面の中で、ホテル業界は深刻な影響を受けましたが、当社は不採算店舗廃止などの抜本的な構造改革を速やかに実施した結果、不景気が続いても揺るぐことのない企業体質への転換を図ることができたと考えています。2011年3月に発生した東日本大震災で再び急激な需要減に見舞われましたが、先に構築した強固な企業体質により、営業赤字に陥ることなく健全経営を堅持して今日に至っています。

 現在日本ホテルは、多様な顧客層に対応できる3つのホテルブランドをラインアップしています。その第1は、2012年10月に営業を再開した「東京ステーションホテル」です。「東京ステーションホテル」は当社を代表するハイグレードホテルですが、単にそれだけにとどまらず、国指定重要文化財の東京駅赤レンガ駅舎内にあって歴史的にも文化的にも高い価値を有する唯一無二のホテルです。この度の全面リニューアルにより面目を一新し、「次の100年も語り継がれるホテル」を目指して新たな歴史を歩み始めました。

 第2は、シティホテルブランドの「ホテルメトロポリタン」です。池袋、飯田橋、丸の内、高崎それぞれのエリアにしっかりと根を下ろし、「地域のランドマーク」としての地位を確固たるものにしています。現在、業績回復への自信を背景に、一層の競争力とブランド価値の向上を図るため、客室や宴会場などの大規模なリニューアルを進めています。

 第3は、現在18か所で展開しているビジネスホテルブランドの「ホテルメッツ」です。「ホテルメッツ」は駅に近接したグレード感のある宿泊特化型ホテルで、収益力が高く当社の経営基盤を支える重要な役割を果たしています。当社はこの分野で十分な経験と運営ノウハウを蓄積しており、今後もスピード感を持って新たな開発を積極的に推進していきます。

 このように日本ホテルは、タイプの異なる3つのホテルブランドを擁していることが大きな特徴であり、強みです。営業情報やノウハウの共有化、相互送客、ホテルスタッフの交流など相互の連携を図りつつ、ダイナミックな総合力で更なる飛躍を目指してまいります。

 私たちは、お客さまから厚い支持をいただいているホテルこそが競争力のあるホテルだと考えています。それには、ハード(施設)の充実もさることながら、そこで働く社員一人ひとりの高いサービスマインドが何よりも重要です。これからも、お客さまに心からご満足いただけるホテルを創るべく、私たち日本ホテルは社員一丸となって、より一層のサービス向上に努めてまいります。

代表取締役社長  澤田 博司