PROJECT STORY

新たな価値観を提案する、
唯一無二のホテル。

INTRODUCTION

2020年4月27日、東京・竹芝に
これまでにない新しいホテルが誕生する。
現在、JR東日本グループによって進められている
竹芝ウォーターフロント開発計画
「WATERS takeshiba(ウォーターズ竹芝)」。
そこに、日本ホテルと
世界各地に6500軒を超えるホテルを展開する
「マリオット・インターナショナル」が初提携した
「メズム東京、オートグラフ コレクション」が
オープンする。
ロビーや客室、そしてサービスにおいても、
五感を魅了する仕掛けが施されたホテルだ。
「これまでにない新しいホテル」とは
どのようなホテルなのか。
「メズム東京、オートグラフ コレクション」の
総支配人となる生沼久氏に
ホテルの魅力を語ってもらった。

PROFILE

PROFILE

メズム東京、オートグラフ
コレクション総支配人

生沼 久Hisashi Oinuma

1994年、ウェスティンホテル東京の開業メンバーとなったのちに、2008年よりシェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテルの宿泊部長・副総支配人、シェラトングランドホテル広島の開業準備室プロジェクトマネジャーを歴任。2017年には、日本初進出のモクシー東京錦糸町に総支配人として着任する。日本ホテルには2018年6月に入社し、10月からプロジェクト推進部竹芝開業準備室長に。その後、2019年6月に同社執行役員就任。10月に現役職となる。

1994年、ウェスティンホテル東京の開業メンバーとなったのちに、2008年よりシェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテルの宿泊部長・副総支配人、シェラトングランドホテル広島の開業準備室プロジェクトマネジャーを歴任。2017年には、日本初進出のモクシー東京錦糸町に総支配人として着任する。日本ホテルには2018年6月に入社し、10月からプロジェクト推進部竹芝開業準備室長に。その後、2019年6月に同社執行役員就任。10月に現役職となる。

ラグジュアリーに求められる
新たなニーズ

生沼が2018年10月にプロジェクト推進部竹芝開業準備室長に就任した当時、新ホテルについて決まっていたのは、「ホテルメトロポリタンなどの既存ブランドではなく、新たなブランドであること」、「ラグジュアリーホテルであること」、そして、絶えず変化を続ける東京を表した“TOKYO WAVES”というコンセプトだけだった。そこから、どのようなホテルをイメージし、具体的なコンセプトに落とし込んでいくのかが、最初に生沼に与えられたミッションだった。

生沼が、“TOKYO WAVES”の方向性やイマジネーションを膨らませる中で出てきたのが「かっこいい東京の“今”を発信する」というもの。ラグジュアリーホテルであるメズム東京のかっこよさとは何かを問いかけると、「これからのラグジュアリーホテルはどうあるべきなのか」という概念の話になった。生沼は言う。
「一部のハイエンドな人たちは、新しいラグジュアリーの価値観を求めているように感じています。新しい体験ができる、わくわくさせてくれる場所に行きたい人が増えています。メズム東京はその「ホテル」という空間に、人々の感性を魅了する要素をどれだけ取り込めるかがポイントです」。近年、ファッションの世界でもハイブランドがストリートファッションとコラボレーションしスニーカーなどをつくっていることからも、ハイエンドな人たちのニーズが伝統的な高級さだけではないことがわかる。そしてそれは、ホテル業界にとっても同じことだと生沼は言う。
「グローバルカンパニーでは、ラグジュアリーホテルの新しいスタイルのブランドをつくり始めています。一方で、日本はまだそのようなトレンドがあまり見受けられない。せっかくの新しいホテルブランドなのだから、思い切ってオリジナリティを出していこうと考えました」。

メズム東京が発信する
「かっこよさ」

では、かっこよさとは何か。「我々が考えるかっこよさ、ラグジュアリーはシンプルでありながら本物であること。そしてそれが、日本のクラフトマンシップに通ずる高品質な体験だということです。東京は伝統と革新が融合する国際都市。我々が思っている以上に、世界は東京を「COOLなまち」だと思っています。そこに自信を持って自分たちの感性を投げかけ、新しいニーズに対応できる、日本発信のラグジュアリーをつくっていきたいのです」。

五感を魅了する、
Selected Quality

コンセプトを具体的に落とし込んでいくために基礎としたのが「五感を魅了する体験を通して、インスピレーションを提供し感性を豊かにする」というブランドフィロソフィーだ。それに基づきメズム東京では、ホテルのロビーやバー&ラウンジエリアにヤマハの高音質な音響設備を採用したり、カシオの電子ピアノを全客室に導入したり、音楽へのこだわりが特徴的だ。そのほか、BULK HOMMEによる男女兼用のオリジナルバスアメニティやホテルオリジナルのフレグランス、猿田彦珈琲によるオリジナルブレンドのスペシャルティコーヒーを全客室で用意するなど、随所にこだわりと遊びの仕掛けがちりばめられている。この仕掛けに気づくような高い感度を持つような人がターゲットだという。

記憶に残るタレントを生み出す
仕組みづくり

コラボレーションから生まれるサービスの多くはプロダクトやコンテンツだが、そこにタレントのサービスというソフト面を加え、総合的に「新しい体験ができる」「記憶に残る」ホテルをつくっていくのがメズム東京の狙いだ。しかし、これだけ細部のアイテムにこだわっていながらも、「一番重要なのは働く人です」と生沼は言う。
「記憶に残るかどうかは、働く人にかかっています。だからこそ、我々はホテルスタッフを“タレント”と呼び、1人ひとりがお客さまの記憶に残れるよう、積極的なコミュニケーションの機会の創出を促します」。
そこで、メズム東京が挑戦するのが、新しいサービスである「スターサービス」だ。通常、ホテルにあるドアマンやベル、フロント、レストランスタッフといった業務の区分けをなくし、1人がすべての業務を行えるようにした。これにより、最初にお客さまと接したタレント「スターサービスクルー」がレストランやほかの場面でも応対するなど、滞在中のサービスをシームレスに行うことが可能になる。また、トータルで対応することで名前を覚えてもらい、クルーが誇りを持ってサービスを提供していくことができるようになるのだ。

人生にも仕事にも、
もっと「楽しい」があっていい

メズム東京には、既存の枠組みにとらわれないホテルの姿がある。それは、日本ホテルやJR東日本グループとしても初の試みと言っていい。
「今までにない、ユニークなホテルの存在は、日本ホテルの会社としての幅の広さを指します」。そして生沼は、それにより多様な人材が集まることも期待している。
「ホテルの仕事ってなんとなく堅苦しそう、24時間365日仕事で大変そうといったネガティブなイメージがありませんか? でも、本当はもっとわくわくする仕事なんです。ホテルを利用するのも、働くのも楽しいホテルにしたいですし、そうでなければならないと思っています。なぜなら、仕事とプライベートを割り切った人生ってつらいと思うから。どうせやるなら、仕事は楽しいほうがいい。特にホテルは仕事と好きなことの共存がしやすい職業です。仕事で学んだマナーは実生活でも生かせますし、ワインの知識などはレストランや海外旅行に役立ちます。こういった遊びにも通じるところが仕事にあると、人生がもっと楽しくなると思います」。

これまでにない新しいホテルで、ハイエンドな人たちが求める新しい体験を提供する。ホテルを利用するお客さまにとっても、働く人たちにとっても新しいホテルが実現する日は近い。

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