INTERVIEW06

お客さまに喜んで
いただくため、
「おもてなし」の心で
料理に向き合う。

Y.K.さん

ホテルメトロポリタン エドモント
調理部 次長
日本料理「平川」 料理長
2004年入社

Career

経歴
2004年:
日本ホテル入社。日本料理「平川」 調理部 係長
2006年:
日本料理「平川」 調理部 課長代理
2008年:
日本料理「平川」 料理長 調理部 課長
2022年:
日本料理「平川」 調理部 次長

Skill

経験・スキル

・割烹料理数店舗経験での調理スキル

・接客スキル

Why

志望動機

2004年、日本料理「平川」の料理長よりお声掛けいただいたのが入社のきっかけでした。ホテルという大きな舞台で新しい挑戦をすることにやりがいを感じ、入社を決めました。

CHAPTER01

日本料理の現場で経験を積み、
調理の腕を磨いてきた。
ホテルという大きな舞台への
挑戦が成長を促すと思った。

調理の専門学校を卒業した19歳から、日本料理の道に入り、主に対面式の割烹料理数店舗で経験を積み、調理の腕を磨いてきました。30歳の節目を迎えた頃、料理人として一人前に成長できた実感があり、自分の店を持つことも視野に入れるようになりました。当時、赤坂の料理店で働いていたのですが、そこの料理長がホテルメトロポリタン エドモント内にある日本料理店「平川」の料理長と以前より知り合いであり、「平川」の料理長から、「ホテルで今までの経験を活かし、調理の腕を振るってみないか」と誘われたのです。大変ありがたい話と感じましたが、それ以上に不安がありました。それまで働いてきた調理場のメンバーは3~5人。自分のスキルで勝負できる現場でした。しかしホテルの調理場のメンバーは、倍以上に膨れ上がります。果たして、今までのように自信を持って料理をつくり提供できるかどうか。また、ホテルという大きな舞台であり、すべてにおいて最高度のホスピタリティが求められます。それまで働いてきた対面式の割烹料理店とは異なるサービスが求められると思いました。そうした不安もありましたが、料理人としての新たな挑戦であり、新たな学びの機会とも感じて、お誘いを受けることにしたのです。こうして35歳の時、日本ホテルに入社し、「平川」で働くこととなりました。

CHAPTER02

調理技術や調理の志を
現場のスタッフに伝える役割。
料理は感性の世界。
自身の感性をスタッフと共有する。

「平川」で働くことを決めたときから、私は自身のミッションを自覚していました。それは料理長をサポートし、調理技術や調理の志を現場のスタッフに伝えていくことです。それらを継承していくことが自分の役割であり、やりがいに繫がると思って入社しました。早い時期から、店舗運営全般を任せていただくようになり、入社4年目に現在の料理長の立場に就きました。料理というのは感性=イメージの世界です。以前勤めていた割烹料理店では、自分のイメージを自分の手でカタチにしていました。しかしホテルの厨房は分担仕事。したがって、活字で表される献立を立体化し、献立を作成した人(私自身)の感性を作り手にどのように伝えるかが重要なポイントになってきます。私が料理長着任以来心がけてきたのは、スタッフと徹底的に話すこと。コミュニケーションを通じて私の感性を伝え、理解してもらう。その過程で技術や志の継承も行えます。また、日々の料理だけにとらわれず、3店舗(ホテルメトロポリタン エドモントの地下には入り口を同じくする「平川」を含めた3店舗の飲食店がある)、ホールを含め将来の進むべき方向性の検討、料理の伝承や献立作成、コストコントロールなどにも、メンバーを参加させ、広い視野で物事をとらえることの重要性を伝えています。

CHAPTER03

「ホテルの原動力は人間」。
今後もぶれてはいけない言葉。
お客さまに最高の料理を
提供し喜んでいただくために。

ホテルメトロポリタン エドモントの開業時に掲げられた「ひとに寄り添う、親しみやすいホテル、食のエドモント。このホテルの原動力は人間です。」という言葉があります。これは、今後もぶれてはいけない言葉だと痛切に思います。「食」に関しては、多くのお客さまから「食のエドモント」として高い評価をいただいています。そして、その「食」を提供するのは一人ひとりのホテルスタッフであり、人間こそが原動力。そのためにも個々の成長こそが求められます。そして成長のためには、新しいことにポジティブにチャレンジすることが重要だと思っています。私自身、ホテル内の厨房以外でも、新しいことにチャレンジさせていただきました。ホテル内で撮影が行われたグルメ系バラエティ番組への出演、お得意さまの企業への出張料理のほか、政府関連の会合でも食事を提供させていただきました。異なる環境下での調理は自身にとっても新しい発見があり、またスタッフの成長を促すことに繋がっていったと思います。日々のレストラン業務でも、帰り際にお客さまからお褒めの言葉をいただくときや、満足して喜んで帰ってくださる姿を拝見すると何事にも代えがたい喜びを感じます。スタッフにも、こうした経験を数多く積んでいってもらいたいと思っています。

CHAPTER04

働きやすい職場、環境を
チーム全員で整えていく。
お客さまの期待を超えた
「おもてなし」の提供を。

近年、情報技術の進歩でいつでもどこでも仕事ができるようになりましたが、料理の世界はそうはいきません。活力や熱意等のワークエンゲージメントを高めるには、残業時間や有給休暇などを考慮した職場作り・環境作りも料理長としての自分の役割だと感じています。チームメンバー全員でシフト作成や残業時間の軽減、病欠時などのサポート配置など、より働きやすい環境を整えていきたいと考えています。仕事に関しては、伝えることに終わりはないと思っています。料理そのもののスキルの継承だけでなく、私が大事にしているのはサービスを超えたホスピタリティ。すなわち「おもてなし」の心を持って料理に向き合うことです。「おもてなし」は相手を思う気持ちから生まれると思っています。その相手とは来店されるお客さまであり、お客さまにいかに寄り添って料理を提供できるかが問われてきます。こうした、料理人そしてホテリエとしての志、想いを次の世代に継承していきたい。それがこれからの私の楽しみでもあり、役割だと思っています。

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