お客さまの記憶に残るホテル、
そして自分らしくあるために。

入社以来、｢スターサービス｣に所属しています。この｢スターサービス｣の存在もメズム東京の特徴の一つです。通常、ホテルはドアマンやベル、フロント、レストランといった部門や業務の区分けがあり、それぞれ担当のスタッフがいます。メズム東京のスターサービスはその垣根をなくし、一人のタレント(※メズム東京でのスタッフの呼び方)がすべてのエリアの対面接客で行うサービスを提供しています。この｢スターサービス｣を提供するためには、多様な知識やスキルが必要になりますが、私は入社後レストランのエリアからメズム東京でのキャリアをスタートさせました。唯一無二のホテル体験を提供するメズム東京のコース料理は、単に美味しさを追求することに留まりません。それぞれの料理に物語がフィーチャーされており、私たちタレントはお客さまに配膳するだけでなく、その物語を料理提供と共に、魅力的かつ簡潔にお伝えする必要があります。ホテル業務未経験での入社ですから、配属当初から学ばねばならないことが山のようにありました。その際、心から嬉しかったのが、先輩方がとても優しく、丁寧に何でも教えてくれる環境だったことです。周囲の方々の手厚いサポート、支えがあったことで、スムーズにスタートを切ることができました。

レストランでVIPの接客を担当したことがあります。多くの場合、VIPがレストランを利用する際、VIPはホストでありVIPのゲストも同席します。否応なく緊張感が高まりました。ホストとゲストの会話を途絶えさせることなく、レストランの動き全体を円滑に回すようにコントロールする必要がありました。各フロアと情報を共有し、最適なタイミングでの料理提供や、料理とワインの簡潔な説明等々、プレッシャーを感じつつもやり遂げることができたことで成長も実感しましたし、自信にも繋がりました。未熟な部分も少なくありませんが、先輩方のように幅広い知識を蓄え、ワンストップでサービスを提供できるタレントになることが目標です。直近の課題は語学力の向上。海外のお客さまが多い中で、ホテル内は日本の素晴らしさを伝える様々な工夫がなされていますが、それを伝えるためにも語学力は必須です。最近の休日はひたむきに英語の勉強に取り組んでいます。また、ジェンダーレスや個々の多様性を重視する考えが広く浸透しているのもメズム東京の特徴であり、そういった考えが働きやすさを生んでいると感じています。日本ホテルのブランドの中でメズム東京は独自の立ち位置にあると思いますが、将来、日本ホテルの他ブランドで展開するクラッシックなサービスも経験することで、ホテルサービスの視野を広げていきたいとも思っています。